高久敏士 器の世界

高久敏士さんの作品 白磁

陶芸家の高久敏士さんは黒田泰蔵さんに師事された後、2010年に独立。現在は千葉上総のアトリエを拠点に活躍されています。

高久さんの作品はシャープでモダン、それでいて温かみのある柔らかな印象。また、料理研究家、有元葉子さんの壺や器を手がけていらっしゃいます。お料理に映える器です。


お料理の先生のお宅で出された高久さんの器、この方の作品に魅せられもっと多くの作品を使いたい、拝見したい・・と思いました。

が、中部周辺では取り扱いのお店はありません。ネットで彼の連絡先を探すもインスタ・FB等もやっていらっしゃらなく、どうしたものかと考えあぐねていたところ、お友達が「京都のギャラリーで見かけた。」と・・ ギャラリーのオーナーに連絡先をお尋ねしたところ、作家さんの了解を得て教えてくださることになりました。そして、間も無く繋がることができ、工房のある千葉、上総へと訪ねました。主人とお友達、お料理の先生との訪問でした。

近くまできてるのに場所がわからず、スマホでお電話、直ぐに「後ろにいます。」との声。初めてお会いした高久さんとの出会い。忘れることのできない私の中に映像としてずっと残るであろう瞬間でした。

 

工房へ案内していただき、たくさんの作品を見せていただきました。白磁の中に日本的な感性のフォルムは、シャープであり、モダン、温かさや柔らかさを感じさせてくれます。彼の作家としての心意気をほんの少し垣間見ることもでき、企画展のお話、オリジナルのお話と・・進ませていただくことができました。

 

高久さんは謙虚な作家さんです。白磁に没頭され、表にでることもなくただひたすら作り続けている作家さんです。不器用なほどに・・

 

いろいろな作家さんがいらっしゃいます。熱く語ってくださる作家さん、口数少なく語られる作家さん、どちらの作家さんも大好きです。その方の心意気が伝わってきた瞬間、そして私たちの心意気が作家さんに伝わった瞬間、新しいことが始まります。

 

高久さんと私の新しいことが始まる瞬間・・ 2019.6.8〜企画展始まります。初日は在廊してくださいます。そんな高久さんと作品たちにぜひ会いにきてください。